御曹司の秘書さんのため息◆
座りながら、
「この間、志保とデートした時に見つけたんだよ。
ここのワッフル。
朝もあいてるっていうから、武とも来ようと思ってさ。」
ワクワクしながら話す上司に
武は、一瞬顔をしかめたが、
すぐに、コホンと
咳払いをして、「そうですか」とつぶやいた。
余計なお世話だな。
忙しい朝っぱらから、
迷惑な話だ。
と思ったのは心にしまう。
「そんなに睨むなって。
・・・はっ。もしかして、武。」
彼の上司である昴が
じっと武を見つめながら、
「もしかして、朝はパンケーキ派?」
「・・・はぁ?!!!」
見当違いの昴の発言に
思わず武は朝の公園に響くほど
大きな声で
叫ぶのであった。