御曹司の秘書さんのため息◆

あぁ。
そういえば、朝飯なんにもなかったな。

そんなことを思いながら
煙草に火をつける。

ふーっと煙を吐いて
その立ち上る煙をぼーっと見上げた。

しばらくベッドの上でぼーっとしてたが
重たい体を持ち上げた。
あー、身支度しよう。

ゆっくり風呂に入って・・・

髭もそって 髪の毛を後ろに流す。


シャツを羽織ってネクタイを手に取ったところで
着信を知らせるバイブ音が響く。


朝からの着信は
あまり いい思い出がない。


ほらな。


予想通り。着信は上司である昴だった。



「はい。おはようございます。」

『おはよう。』



しばしの沈黙。

なんだ?


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