御曹司の秘書さんのため息◆
電波・・はあるな。
ちらりと通話がつながっているのを確認。
「・・・あの?昴様?」
『あー、うん。』
なんだ?
珍しく 歯切れが悪い。
「・・・・。とりあえず、今から出勤いたしますが?」
『あっ。そ そうだよな。』
本当に、どうしたんだ?
何か不都合が?
『さ、先に誤っておく。ごめん。』
「・・・・・・・
・・・・・・・・・は?」
ぶっつっと通話が切れた。
なんなんだ。
でも、きっと、面倒なことが起きてるに違いない。
絶対そうだ。
大抵のことは驚かないが・・・
はぁ。
とりあえず、ため息をついて、
うーんと背伸びをした。
さぁ、出勤だ。