御曹司の秘書さんのため息◆

実際、こじれたら俺は即座に弁護士を立てる。

示談に持ち込もうとすると
こじれる。


相手をねじ伏せるつもりも、
論破する気もない。


今のところ、
まだ弁護士にお世話にはなっていないが。


ユナは、また、泣きそうに
笑ってから、
「じゃぁ、・・・またね?」

優雅にカウンターから降りた。




「・・・送るよ?」

「やだ。珍しい。
 
 ふふ。明日は雨かしら?」


武が少し困ったように笑った。
それをみて、
ユナはにっこりとほほ笑みを返す。



「結構よ。だって、ダーリンが家で待ってるもの。」

そういって、
またユナは綺麗に笑った。




< 61 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop