初恋ハニー
そんなある日、私のもとへ一通のメールが届いた。
「話があります。非常階段まで来てください。」
クラスメイトの佐々木くんからだ。
佐々木くんとはクラスが一緒だけど、一度も話したことがない。
成績は常にトップ。
スッと伸びた高い鼻、大きくて吸い込まれそうな瞳。ハッキリと凛々しい眉。
整った顔立ちと、細く185cm以上あるであろう身長はモデルをイメージさせる。
だけど、いつもクールで
メガネの奥の表情は常に険しい。
なにを考えてるのかよくわからない男の子。
(どうして、佐々木くんからメールがくるんだろう…?)
あぁ、そうだ!
こないだのクラス会で、クラスのみんなとアドレス交換したんだ。
「なにか用事かなぁ」
不思議に思いつつ、放課後を待った。