初恋ハニー
キーンコーン カーンコーン
授業終了のチャイムがなって、
私は急ぎ足で非常階段に向かう。
バンっ‼
非常階段の重い扉をあけると、
佐々木くんはもう、そこに立っていた。
彼の表情はいつもの険しい顔ではなく、なんだか動揺しているようだった。
佐々木くんの目はキョロキョロと泳いでいるみたい。
2人の間に沈黙が流れる。
「あ、あの!」
「はいっ!」
突然、口を開いた佐々木くん。
「あなたのことが好きです。」
佐々木くんは照れくさそうにうつむいた。
「えっ…」
私もうつむく。
身体の体温がどんどん熱くなっていくのが分かる。
「俺と付き合ってください。」
2月21日。私は告白された。