初恋ハニー
恋するシアワセ
「えーーっ‼ついに桃にも彼氏が⁉」
「しかも、うちのクラスの佐々木くん⁉」
付き合って1週間くらい過ぎた頃、
クラスで特に仲の良いイツメン3人だけに、佐々木くんとの事を打ち明けた。
今は昼休み、教室でみんなとお弁当を食べている。
「ちょっとー、声でかいよ」
私は嬉しいような、恥ずかしいような気持ちになった。
「ちぇーっ。佐々木くんの事、ちょっと狙ってたのに。」
まどかが口をとがらせる。
「てか佐々木くんとは、どこまでいったの♡⁇」
ん…?どこまでって?
「まだ付き合って1週間だよ?どこにも行ってないよ!まだ一緒に帰るくらいしか…」
そう言うとみんなの冷たい目。
「違うよ!どこまで進展したかって事!!」
「手は繋いだ?ハグした?チューした?」
「それとも…それ以上⁉」
「キャーーーーーーっ♡!!!」
はしゃぐ3人。クラス中がこっちをみる。
女子の甲高い声ってあんまり好きじゃないなぁ。
それに、私を置いて勝手に盛り上がってるし!
でもまさか、佐々木くんとそんな風になるなんて…
佐々木くんはそんなキャラじゃない。
それに、その時の私はまだ子供過ぎて人と付き合うってことがどんな事か分かってなかったんだ。