今もむかしも永遠に
秋夜sied

ま「えっ⁉ひなた!」

ひなた?

その名前は誰よりも大切な人の名前だった…

俺が振り返って見ると長い二つの三つ編みをして、メガネで、長いスカートの女が歩いて行くのを見た…


俺の知ってるひなたとは全然違うようだったけど、俺の体はかってに動いていた


無意識のうちに手を掴んでいた

し「ひなた?」

ひなただった…

俺にとって唯一の家族で、世界で一番信頼している人



なのに、何だこの格好?

ダサすぎ

俺は我慢の限界で笑ってしまった。


ひ「なっ!失礼でしょ!あいさつより先に笑うなんて!私は今もブスで、バカで、イケメン俳優さんの秋夜さんとは全く似てないですよ〜だ」


でたよ、無自覚鈍感天然娘め(笑)

全く変わってないな


し「お前相変わらず無自覚鈍感天然娘なんだな(笑)それに、俺が笑ったのはお前の格好だから!」

ひ「しょうがないでしょ!お母さん達に言われて…」


あっ、お母さん達と上手くいってるのか…

し「よかった」

ひ「えっ⁉」

し「ちゃんとお母さんって呼べてるんだな」


本当は自分のしたことを少し後悔していた


もし、ひなたに何があっても側にいることが出来ない

新しいお母さん達と上手くいってなかったらといつも思ってた


だから、ひなたの口からお母さんと聞いたときは凄く安心したんだ


誰よりも大切な人だから…

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