ama-oto
 「あのさ。」
 「ん?」
 「ごめん、明日提出のレポート思い出したから、今日は送っていけないや。」
 「大丈夫だよ。いつも気遣ってくれて、ありがとうね。」
 「いや、心配だけどさ。」

 そういって、ゆかりの頭にキスをした。ゴメンの意味も含めながら。

 「大丈夫だよ。単位落とさないようにしなくちゃだもんね。」
 「そうだな、お互い。」

 違う大学の女の子でよかったと、心底思った。
 
< 103 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop