ama-oto
6
日曜日、午前8時。
いつもなら起きている時間になりだした携帯電話の着信音で目が覚めた。寝起きの上、昨日泣きはらして腫れてしまったのも重なり目がうまく開かず、誰からかかってきたかが確認できなかった。ただ、もしかしたらという淡い期待が胸をかすめた。体を起こし、通話ボタンを押した。
けれども、電話の向こうは清人ではなく、福間くんだった。期待を裏切られたがっかり感は、なんとも言いようがないものだった。あからさまながっかり感が伝わってしまったのか、電話の向こうの福間くんにあきれられた。朝早い時間にかけて悪いと断っておきながら、あきれてお説教寸前な言いようもどうかと思った。
「明日の午後って授業1コマ?」
「そうだよ。その分1限から授業。」
「昼とか用事ある?」
「んー…特にない。」
「じゃ、明日…」
いつもなら起きている時間になりだした携帯電話の着信音で目が覚めた。寝起きの上、昨日泣きはらして腫れてしまったのも重なり目がうまく開かず、誰からかかってきたかが確認できなかった。ただ、もしかしたらという淡い期待が胸をかすめた。体を起こし、通話ボタンを押した。
けれども、電話の向こうは清人ではなく、福間くんだった。期待を裏切られたがっかり感は、なんとも言いようがないものだった。あからさまながっかり感が伝わってしまったのか、電話の向こうの福間くんにあきれられた。朝早い時間にかけて悪いと断っておきながら、あきれてお説教寸前な言いようもどうかと思った。
「明日の午後って授業1コマ?」
「そうだよ。その分1限から授業。」
「昼とか用事ある?」
「んー…特にない。」
「じゃ、明日…」