ama-oto
8
隣で寝ている清人を起こさないように、そっと布団を抜け出した。壁時計は6時30分を指していた。いつもより早めに寝落ちてしまったからか、携帯にセットしたタイマーより30分前に、スッキリと目覚めることができた。
「菜月は丸いね。」
昨日の夜、事を終えた清人が、そんなことをつぶやいた。
「気にしてるのに。」
「違う違う。そういう意味じゃなくてさ。全部がまあるくて、柔らかくて、壊しそうで、時々こわい。」
そうつぶやいて、私の頭にキスをした。清人の胸におでこをつけた。布団の中で、清人がいつものように抱きしめてくれた。清人の腕の中で安堵して、深い眠りの中に落っこちた。
そんなことを思い出して、朝から顔が赤くなるのを感じた。頭をぶんぶんと振って、昨日の夜の記憶を飛ばした。甘い記憶に浸っている場合ではなく、昨日できなかったことでやっておかねばならないものを、スケジュール帳をめくりながら確認した。レポート提出も、授業担当も外れていて、特に影響はなかった。ほっとしたと同時に、昨日の福間くんからの電話を思い出してあわてた。
「菜月は丸いね。」
昨日の夜、事を終えた清人が、そんなことをつぶやいた。
「気にしてるのに。」
「違う違う。そういう意味じゃなくてさ。全部がまあるくて、柔らかくて、壊しそうで、時々こわい。」
そうつぶやいて、私の頭にキスをした。清人の胸におでこをつけた。布団の中で、清人がいつものように抱きしめてくれた。清人の腕の中で安堵して、深い眠りの中に落っこちた。
そんなことを思い出して、朝から顔が赤くなるのを感じた。頭をぶんぶんと振って、昨日の夜の記憶を飛ばした。甘い記憶に浸っている場合ではなく、昨日できなかったことでやっておかねばならないものを、スケジュール帳をめくりながら確認した。レポート提出も、授業担当も外れていて、特に影響はなかった。ほっとしたと同時に、昨日の福間くんからの電話を思い出してあわてた。