ama-oto
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土曜日。いつもより少し遅く起き、いつも通り部屋を片付けた。少し飲み過ぎたらしく、何となく体が重たい。一通り片づけ終わり、とりあえずシャワーでも浴びるかと思ったところで、携帯がメール着信を告げた。休憩時間らしい清人からメールが来た。
『観たい映画のDVDあるんだけど、レンタルのカード忘れちゃった。
っていうのもあるんだけど、バイト終わりにデートしよ♪
5時半頃、店の前の公園、来れる?』
メールを見て、深くため息をついた。
一週間前、見たくない光景を見てしまった場所ではある。たぶん、清人は今日もあの子と一緒にバイトしている。
携帯の画面をじっと見つめ、もう一度ため息をついて、しばらく考えた。
店の前で待っててというメールを送ってくるということは、顔を合わせずに済むのかもしれない。あの子においても、私という存在はあまり見たくない存在だろう。それぐらい、清人だって分かっているし、それぐらい配慮する性格だと思う。
バイトの終わる時間が、先週は一緒だったけれども、今週はずれるのかもしれない。何か用事があるとかで、あの子が今日はバイトに来ていない、ということかもしれない。会わずに、顔を見ずに済む、かもしれない。
『観たい映画のDVDあるんだけど、レンタルのカード忘れちゃった。
っていうのもあるんだけど、バイト終わりにデートしよ♪
5時半頃、店の前の公園、来れる?』
メールを見て、深くため息をついた。
一週間前、見たくない光景を見てしまった場所ではある。たぶん、清人は今日もあの子と一緒にバイトしている。
携帯の画面をじっと見つめ、もう一度ため息をついて、しばらく考えた。
店の前で待っててというメールを送ってくるということは、顔を合わせずに済むのかもしれない。あの子においても、私という存在はあまり見たくない存在だろう。それぐらい、清人だって分かっているし、それぐらい配慮する性格だと思う。
バイトの終わる時間が、先週は一緒だったけれども、今週はずれるのかもしれない。何か用事があるとかで、あの子が今日はバイトに来ていない、ということかもしれない。会わずに、顔を見ずに済む、かもしれない。