ama-oto
駅でさらに忘れ物が発覚した。たまたま昨日は別のカバンで出かけていたのを忘れていた。財布は覚えていたのに、なぜか定期の入ったパスケースを忘れてきてしまった。家まで戻る余裕もなかった。仕方がない。切符を買って、電車に乗った。
ついてない。いや、そういう日なのかもしれない。腹をくくって、どんと構えれば、何とかなる。
教授との打ち合わせの場について、カバンを開けて気がついた。いつも使っている、雑多なアレコレを書きこんでいる備忘ノートを机に置きっぱなしにしてしまったらしい。しまった、という感情を出さぬよう、スケジュール帳は入れていたので、そちらにメモをすることにした。
ついてない。でも、なんとか……しなければ。
「豊崎さん、次の授業は?」
同席していた福間くんに聞かれて、1コマ空いていることに気がついた。
「5限。」
「そうか。じゃあ、またあとで、メールする。」
「了解。」
3年生ゼミの課題を軽く当たっておこう、そう思って図書館に向かった。
ついてない。いや、そういう日なのかもしれない。腹をくくって、どんと構えれば、何とかなる。
教授との打ち合わせの場について、カバンを開けて気がついた。いつも使っている、雑多なアレコレを書きこんでいる備忘ノートを机に置きっぱなしにしてしまったらしい。しまった、という感情を出さぬよう、スケジュール帳は入れていたので、そちらにメモをすることにした。
ついてない。でも、なんとか……しなければ。
「豊崎さん、次の授業は?」
同席していた福間くんに聞かれて、1コマ空いていることに気がついた。
「5限。」
「そうか。じゃあ、またあとで、メールする。」
「了解。」
3年生ゼミの課題を軽く当たっておこう、そう思って図書館に向かった。