*嘘月とオオカミ先輩*


いつものように月島と地元の駅で降りた。

暑い日はいつも以上にアルコールの量が増える。


飲みすぎて火照った頭を冷ましがてら、月島の家へと彼女を送り届ける

というのがいつものコースで。



「今日は月がないですね」



空を見上げて呟いた彼女に向き直るオレ。



「あるじゃん。おツッキー様」



そう言うと、月島は凍てつく視線を向けてきた。


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