*嘘月とオオカミ先輩*



「あ……だってさ、ツッキー誤解されやすそうだから……」

「い、いいんです、別に」



背を向けたまま答える彼女。



その照れてる姿がなんだか可愛くて。


他のヤツに教えるのはちょっともったいないなと思った。



そんなやり取りをしながら暗い道を歩いてるとき、静かな時間を裂くように携帯が鳴った。


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