*嘘月とオオカミ先輩*


それはオレの携帯。

メールの受信音だった。



「ん、琥太郎……?」



珍しいヤツからのメールに、自然と明るい声が出る。



「メールなんか面倒くせぇって直接電話してくるやつなのに。めずらしー」



きょとんとしてる月島に地元の友達からと説明して、メールを開いた。

それには添付写真が付いていて。



それを見たオレは、


暗がりに浮かんだ携帯の光に、一瞬にして生気を抜かれた気分になった。

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