*嘘月とオオカミ先輩*
次の講義の教室が開くまで廊下のベンチに座って待つ。
その間に2人から、尋問みたいな取調べみたいな説得みたいな言葉を沢山かけられた。
「もうすぐ2ヶ月くらい経つんじゃない?」
「うん……」
「てか相手、彼女いんだろー?」
「……うん」
コウキの眉間に深く深く刻まれる皺。
「……俺、そういうの、すっげー嫌」
「……」
吐き捨てられた言葉に立場がなくなって、身を縮めてしまう。
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