*嘘月とオオカミ先輩*



我に返ったのは行為の後。



シャワーを浴びて、頭がクールダウンしたとき、ようやく自分のしでかしてしまったことの重大さに気付いた。



「つ……ツッキー……オレ……」

「え?」



「ごめん、オレ……」



なんてことを……。



ベッドの端に腰掛けている彼女を見下ろして、懺悔をするように頭を垂れる。


けど――

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