*嘘月とオオカミ先輩*



「あ、謝らないでください」



慌てた声で言い放った彼女は、ひどく赤い顔をしていた。

まるで行為を思い返して恥じらうような……。


とにかく、普段の冷静沈着な月島からは想像できないその姿に、激しいほどの愛しさがこみ上げて。



心臓が強く波打ったのを覚えてる。





でも、そんな月島が発した言葉は――



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