*嘘月とオオカミ先輩*





「オレが教えてあげるから」




そう言って、先輩は妖しく微笑んだ。




その微笑に心が全部奪われる。





月明かりですっかりオオカミに変身してしまった先輩は、




「もう間違えないよ」




そう言って、




「いっぱい呼ぶから覚悟しとけよ」





繋いだあたしの手にキスをした。

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