*嘘月とオオカミ先輩*




誰の目にも触れさせたくない。



他のヤツに笑顔なんて向けるなよ。



オレとだけ話してれば充分だろ?




そう口にしてしまいそうになる度、ぐっと腹に力を入れて堪える。

行き過ぎた嫉妬で自由に満ち欠けする月を束縛してしまわないように、自分で自分を抑えつける。



< 232 / 382 >

この作品をシェア

pagetop