*嘘月とオオカミ先輩*
「あぁ三條? なんか今日は1年が奇数だからって。1人余ったら可哀相じゃんって言ってた」
「そんなの、1年の世話係がやればいいだろ!」
「し、知らないし! あたしに言わないでよ。…何怒ってんのよ」
七海を無視してオレは隣のコートをひたすら睨みつける。
どうやら三條は本気モードで月島を落としにかかってるらしい。
あんなにあからさまじゃ、そのうちサークルの連中も気付き始めて、
三條と月島の仲を取り持とうぜー!
なんていう、とんでもない流れになりかねない。