*嘘月とオオカミ先輩*



休憩時間、オレは目で合図をして月島をコート裏に呼び出した。


「どうかしたんですか?」


照明が届かないコート裏は、壁と藪に覆われていて薄暗い。


「いや、別に、どうもしないけど」

「え…」


若干、不貞腐れているオレを見て、大きく眉を下げる月島。


「ダメですよ、2人でコソコソ会ってるみたいじゃないですか」


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