*嘘月とオオカミ先輩*



罪悪感なのか、焦燥なのか……



負の感情が心臓を大きく揺らす。


サークルの喧騒を突っ切って、サクヤ先輩の笑い声だけが耳に響いた。


少し掠れている愛しい声。

その音にかぶさるように、ナナミ先輩の高い笑い声が聞こえてくる。




いつの間にか手のひらにイヤな汗が浮かんでいる。





あたしの存在って……



ナナミ先輩からしたら、とんでもなく目障り……?






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