*嘘月とオオカミ先輩*



『ハルカちゃん?』



耳元に低い声が落ちる。

少し焦ったような口調だ。



「はい、先輩今どこに?」

『ごめん。七海が話あるっていうから、ちょっと聞いてくる』
 


その言葉にあたしの心臓は大きく跳ねた。



「は、話……?」

『うん。悪いけど駅でちょっと待っててくれる?』



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