*嘘月とオオカミ先輩*

 

激しいキスを繰り返した後、先輩の体中に口付けをした。
 
いつもあたしを包んでくれる体温を、永遠に自分のものにしてしまいたい。




 
ねぇ、どうしてあたしたちの身体は分かれているの?


 

先輩とあたしが1つだったら、


誰にも奪われる心配なんかないのに――





「はぁ、ハル、っ」

 

部屋を満たす熱。


先輩の衝動。





身体が溶けてしまいそうだ。

 
ずっと繋がっていたい。

 


離れたくない。



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