*嘘月とオオカミ先輩*



今日はサークルがない。

講義が全部終わった後、あたしはミドリちゃんに電話をした。



『あ、あたし今月お金キツイから、ラケットはまだいいや。せっかく誘ってくれたのにごめんね』



ということで、サクヤ先輩と2人でお店に行くことになってしまった。



「ミドリちゃん来られないそうです」



あたしの言葉に、先輩はきょとんとする。



「あそ。んじゃ行くかツッキー」

「は、はい……」


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