*嘘月とオオカミ先輩*



「先輩のと、同じモデルですね」

「おー? よく分かったね」



あたしの言葉に驚いた顔をする。



そりゃ分かりますよ。


どれだけ見てると思ってるんですか。



あたしの気持ちなんてつゆ知らず、先輩は焦ったように説明を続けた。



「コレ、面が広くて初心者向けだし結構使いやすいからさー」



その照れたような表情が、あたしの胸をチクチク刺激する。


< 48 / 382 >

この作品をシェア

pagetop