*嘘月とオオカミ先輩*



ドクドクドク……



心臓がうるさいくらいに響いてる。

それはもう息苦しいほどに。



まずい。



先輩の優しい笑顔が目に焼きついて……。



「ツッキー?」

「な、なんでもないです。すみません」



心配そうに見てくるその顔から目を逸らした。




胸の奥から先輩への気持ちが溢れ出して止まらない。


ケーキの甘い幸せに誘発されて、愛しさが込み上げてくる。


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