*ミーくんの好きなひと*


「わあ! ミーくん可愛い!」
 

友達とふざけ合うように並んだ彼は、ミーくんの面影がたっぷりだ。


「これ、中学のときの写真?」

「ちょ、何見てんの」
 

あわてた様子で戻ってきたミーくんを押しのけるようにして、写真を表示していく。
 

中学生の仲間。
 

変顔の友達。
 

路地裏の猫。
 

そして、




「ね、この人だれ? すっごい綺麗」


< 39 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop