Extreme city
指の第二関節までが、羅刹の喉仏に食い込む。

「……」

声こそ出さない。

が、羅刹の鬼の面の隙間から、大量の吐血が滴り落ちる。

「死にはしないよ、けどこのくらいしないと、お前倒せそうにねぇからな」

無邪気に、しかし冷静に羅刹の強さを見極めていたサカズキ。

ゆっくり指を引き抜くと、ドスンと羅刹は膝をつく。

「よしっ、トドメっ」

最早動かなくなった羅刹の顔面目掛け、サカズキは飛び廻し蹴りを繰り出す!

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