Extreme city
丸太の先端で思い切り腹をド突かれた。

そんな錯覚を覚えるサカズキ。

一度もマットにつく事なく吹っ飛ばされた彼の体は、金網を貫通して客席にまで到達してようやく止まった。

「ふしゅうぅうぅぅ…」

大きく息を吐き出す羅刹。

息を吐き切った後で。

「ぐふっ…」

喉仏を突かれた際のダメージか。

彼はもう一度吐血した。

「幼子の身で…末恐ろしいわ…」

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