Extreme city
と。
「羅刹さぁん!」
下の方から声が聞こえた。
眼下を見れば、アガート・ラームからの戦利品であるサングラスのひとつをカチューシャのように頭につけている明日葉が、羅刹の方を見上げていた。
「もうすぐ試合ですよぉ!」
「…もうそんな時間か」
瓢箪に蓋をして、羅刹は立ち上がる。
「試合前なのに、お酒なんて大丈夫ですかぁ?」
明日葉の声に。
「これしきの酒…寝酒にもならん」
鬼の面の下で、羅刹は笑ったように思えた。
「羅刹さぁん!」
下の方から声が聞こえた。
眼下を見れば、アガート・ラームからの戦利品であるサングラスのひとつをカチューシャのように頭につけている明日葉が、羅刹の方を見上げていた。
「もうすぐ試合ですよぉ!」
「…もうそんな時間か」
瓢箪に蓋をして、羅刹は立ち上がる。
「試合前なのに、お酒なんて大丈夫ですかぁ?」
明日葉の声に。
「これしきの酒…寝酒にもならん」
鬼の面の下で、羅刹は笑ったように思えた。