Extreme city
先程まで足元もおぼつかないまま立っているのもやっとだったシルヴァの体が発光している。

不動は勿論、観客達でさえ目を眩まされるような強烈な光。

サングラスをかけていた為に辛うじて見る事の出来た不動は。

「…面白ぇ」

不敵に口端をつり上げた。

光が収まった瞬間、そこにいたのは竜だった。

額には長く鋭い一角、全身を覆う白銀の鱗、頭部から首筋、背中にかけての白い鬣。

オクタゴン内にギリギリ収まるような巨体の銀竜が、不動の目の前にいた。

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