Extreme city
絶望にも似たドーム内のどよめき。

明日葉は力無くオクタゴンに横たわる。

遠江・T・レクスが、スプリームツインのクイーンを陥落させた!

「……」

やはりわかっているのかいないのか、ひたすらユラユラ揺れ続けるのみだが。

「うっ…うぅ…」

ようやくダメージから幾分回復し、明日葉は身を起こす。

その表情には悔しさと敗北を認める潔さ、そして幾許かの羞恥…。

「ま、負けました…貴方の勝ちです」

素直にレクスの勝利を認める明日葉。

彼女はギュッと目を閉じ。

「敗北の証です…私の『純潔』…貴方に捧げます…」

明日葉の衝撃の発言に凍りつくドーム。

「さぁ…」

彼女はレクスに手を差し出す。

「どこへでも…連れて行って下さい…抵抗はしません…」

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