Extreme city
トレジャーハンターのスポンサーの意向で仕方なく今回の試合に参加したものの、出来る事なら早々に済ませてこんな街は離れたい。

そんな利害が一致しているのか。

「さっさとおっ始めようぜ」

不動が言った。

「俺ぁ貰うもん貰って、とっとと飲みに行きてぇんだ。てめぇみてぇな奴といつまでもオクタゴンの中で二人っきりでいる趣味はねぇよ」

「……」

試合前の情報で聞いてはいたが、口の悪い男だ。

不機嫌さと相俟って、ルーヴの虫の居所はどんどん悪くなる。

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