Extreme city
「がはっ、ごほっ…」

腹を押さえて咳込むサカズキを、腕組みしたまま見ている羅刹。

「立て、寝たままの相手を仕留めても誉れにならん」

「…武士みたいな奴だな、お前」

嬉しげに笑いながら立ち上がったと思えば。

「!?」

瞬時に間合いを詰め、羅刹の股間に金的蹴り!

しかしこれは咄嗟の判断で蹴り足を受け止められていた。

構わないとも。

サカズキの本命の攻撃は。

「ここだぁっ!」

人体急所たる喉仏への貫手なのだから。

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