私の王子様は…
教室にはすでに人はいなかった…
みんな帰るの早いな…
「え~と…
筆箱筆箱~」
ない。
全くない…
なぜっ!?
「え~!?
何でないの!?」
「お前…誰?」
え?
後ろから低い男子の
声が聞こえた…
いや…あなたこそ誰!?
「…」
「ここ…
6組だけど…」
「…」
だから筆箱がないのか~
納得納得~
って…私めっちゃ恥ずいやつやん!
「すいません!!
教室間違えました!!」
私は顔を真っ赤にしながら
ダッシュでドアの前までいった
「おい…お前ー…」
「?」
声をかけられ振り向いた