私の王子様は…



「ゆーすけく~ん!!」

いたっ!!
よかった~すれ違いにならなくて…

「はぁはぁ…」

「優里?どうしたの?」

荒くなった呼吸を整え
深呼吸をした

「私…悠祐くんに話があります」

「うん…」

悠祐くんはいつもの爽やかスマイル
ではなくなり真剣な顔になった

「私…悠祐くんとは付き合えない…
ごめんなさい」

私は深く頭を下げた

「はぁ…知ってる」

ポンッと私の頭に手を乗せた

「私なんかを好きになってくれて
ありがとう…」

「うん」

「告白してくれて…
嬉し…かったよ」

ぶわっと涙が溢れた

告白を断るのってこんなに
辛いんだ…

「ぅ~」

「ぷっ…何でお前が泣いてんだよ…
泣きたいのはこっちだっての…」

辛そうな笑みを浮かべた

「ごめんね…」

「もういいから…明日から
また普通の友達に戻っていつもみたいに
たくさん遊んで貰えるかな?」

「うんっ!!」

「気まずくならないでよ?」

「当たり前じゃんっ」

「ありがとう…
じゃあ戻るね!お休み」

私は精一杯の笑みを浮かべた

「お休み!

また明日!!」





< 40 / 92 >

この作品をシェア

pagetop