私の王子様は…
「ゆーすけく~ん!!」
いたっ!!
よかった~すれ違いにならなくて…
「はぁはぁ…」
「優里?どうしたの?」
荒くなった呼吸を整え
深呼吸をした
「私…悠祐くんに話があります」
「うん…」
悠祐くんはいつもの爽やかスマイル
ではなくなり真剣な顔になった
「私…悠祐くんとは付き合えない…
ごめんなさい」
私は深く頭を下げた
「はぁ…知ってる」
ポンッと私の頭に手を乗せた
「私なんかを好きになってくれて
ありがとう…」
「うん」
「告白してくれて…
嬉し…かったよ」
ぶわっと涙が溢れた
告白を断るのってこんなに
辛いんだ…
「ぅ~」
「ぷっ…何でお前が泣いてんだよ…
泣きたいのはこっちだっての…」
辛そうな笑みを浮かべた
「ごめんね…」
「もういいから…明日から
また普通の友達に戻っていつもみたいに
たくさん遊んで貰えるかな?」
「うんっ!!」
「気まずくならないでよ?」
「当たり前じゃんっ」
「ありがとう…
じゃあ戻るね!お休み」
私は精一杯の笑みを浮かべた
「お休み!
また明日!!」