私の王子様は…





そーっと理科室を覗いた

「…」

誰もいない…よしっ!!
チャンス!!私は荷物を置きに机の所まできた

ガラッ

「えっ!?」

誰かきた…

私は何故か反射的に机の下に隠れた

「神埼くん?」

「何?
こんなところにまで呼んで…」

「いきなりで迷惑…かも知れないけど
私…



恵斗くんが好きなの…」

分かってた…
月村さんが神埼くんのこと好きなことくらい

でも…

「月村…俺…」

やだ…やだやだやだ!!

行かないで…
神埼くん!!

ゴンッ!!

おもいっきり頭を机にぶつけた

「っ…」

イタッ…

「誰?」

月村さんが訪ねた

「ごめんなさい…
盗み聞きする気はなくて…」

私は机の下からでた…

「何でそんなとこにいんだ?」

「いや…本当…何ででしょう…」

「早く出てけ…」

「…え?」

「今俺は月村と話してんだ…
だから早く出てけ…」

「あ…そっか…ごめん…」

私は荷物を机に置いて
理科室を出た…

ポタッ…

涙が溢れた…

あんな言い方はないじゃん…

例え二人が両思いでも…

私は…

「あ…」

わかった…わかったよ美咲…
私自分で築けたよ…

私は…




――――神埼くんが大好きなんだ…





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