私の王子様は…




どこ?
あなたは今どこにいる?

私は校舎の中を走りながら
悠祐くんを探した

「はぁはぁ…」

どこにいんだよ~ばか~

私は諦めかけて窓の外をみた

「あっ!!」

いたっ!!

そこには今から帰ろうとする
神埼くんを見つけた

今…ここから叫べばあなたに
とどく?

「神埼くん~!!」

出来る限りの大きい声を出した
すると神埼くんはこちらに築き振り向いた
今…今伝えないとあなたがどこかに
行ってしまいそうに感じただから…

「私は…水野優里はぁ~!!


神埼恵斗が大好きです!」

私はあなたに素直な気持ちを大声で伝えた
伝わったかな?

うん…きっと伝わった
だって今神埼くんはこちらを
微笑みながら見ているんだもん

「水野~」

今度は神埼くんがその場で叫んだ

「神埼恵斗は~
水野優里のことを愛してる!!」

柄でもないことを叫んでる神埼くんが
可笑しくて…
両思いなのが嬉しくて
私は泣きながら笑った

ありがとう…悠祐くん
あなたのおかげだよ…

心の中でそう呟いて
私は走って大好きなあなたのもとへ
向かった


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