私の王子様は…
秋だ!体育祭だ!
「ちょっといいかな?」
はい。
皆様こんにちは。優里でございます。
朝当校するなりいきなり
月村さまに声を掛けられました
怖いです。なので正直に言います
「ちょっと駄目かな」
うん…ふざけてるようにしか
聞こえないね…
その証拠に月村さまの綺麗なお顔が
ドンドン険しく…
「やだな~冗談だよ!
アハハハ…ハハ…」
「よかったぁ~
私と話したくないのかなって思っちゃた!」
月村さん…目…笑ってない…
「でね?
単刀直入に言うけど…
恵斗くんと付き合ってる?」
…え?
これは…言った方がいいよね?
「えっと「そう。こいつは俺のものだ
なんか文句ある?」
「神埼くん!!」「恵斗くん!!」
って言うか…
「私は神埼くんのものじゃないよ!!」
私は「もの」じゃなくて「優里」だもん…
「あぁ!?てんめぇ!!」
「いやいや!!私は神埼くんのものじゃないし」
「いや…俺のだろ!?なに言ってんの!?」
「いや…だって「そっかぁぁ!!」
え?
「私つい神埼くんと水野さんが
付き合ってるのかと思っちゃった!!」
「月村さん!?私達付き合って…」
キーンコーンカーンコーン
「あっ!!チャイム鳴っちゃった!!
座らないと!!じゃあね♪恵斗くん♪」
ヤバイ…やってしまった…
「てめぇが変なこと言うから変なことに
なっちゃったじゃねぇか!!」
「だって~」
「取り合えずちゃんと月村に言っとけよ」
「はい…」