私の王子様は…
神埼side
ついカッとなって優里を傷つけて
しまった…
俺は何やってんだ…
俺は…こんなことしたかったんじゃない…
何で…上手くいかねぇんだ…
「恵斗くん…」
嫌に決まってる…
あんなに縛り付けたら…
「恵斗くん…」
謝らなきゃ…
「恵斗くん!」
「わりぃ俺行かなきゃ!!」
「ちょっと!?」
謝らなきゃいけねぇ…
『信じてっていったじゃん!!』
謝らなきゃ!!
俺は…
走って優里達の後を追いかけた
「ハァ…ハァ…」
どこ…いったんだよ…
「俺ならお前を泣かさないから…」
この声!!
バッと振り向くと
そこには川崎に抱き締められてる
優里がいた…
ズキッ…
「だから…俺にしろよ…」
ドクン…
嫌な汗が俺の頬をつたる
「…ごめん…」
「私は…あんな我が儘で嫉妬深い奴でも
私は…あの人しか好きになれないの…」
「優…里…」
最初から…優里に嫉妬しなくても…
優里はちゃんと俺を見てくれてるのに…
「優里っ!!」
川崎と優里が一斉にこちらを向いた
俺は川崎から優里を引き剥がし
こちらに近ずけた
「きやすく触んな…コイツは俺のだ」
そう言い優里の手を引き
公園を後にした