私の王子様は…



優里side


「神埼くん?」

神埼くんは無言のまま
私の手を引き前に進む

「どこ…行くの?」

そう言うとピタッと止まり
こちらを向いた

「ごめん…」

「え…」

「優里は…俺だけを見てくれてたのに…」

「だから言ったじゃん…信じてって…」

「…」

「もう!バカッ!!」

「………ごめん…」

うっ…何か…素直…

「べっ…別にいいけど…」

「こんなクソみたいな俺だけど
まだ好きでいてくれる?」

「あったり前じゃん!!」

私は神埼くんに抱き付いた

「ぅわ!!」

「これからは…私をちゃんと信じてよね!!」

「ぅんっ…」

ギュッと私を抱き締めた

「////」

「何照れてんだよ…お前から来たくせに」

「うっさい////」

あ…いつもの私達に戻った…
やっぱり…こういう時間が一番好き

「神埼くん…」

「何?」

「体育祭…絶対負けないから!!」

「はっ無理だね
誰が優里のクラス何かに負けるか」

「ムカつく~」

こうして私達のケンカ?は終わり
着々と体育祭への準備が進んでいった




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