私の王子様は…
「神埼くん?だっけ?」
「そうだけど…」
「…」
「…」
え…何この沈黙…
「お前…」
「何?」
「優里に手、出すなよ?」
「あ~ごめん!今さっき手だしたわ…」
俺は軽めに言った
「は?…何したんだよ…」
神埼くんの回りには猛烈な殺気
めっちゃ怒ってんな…
「何したと思う?
ヒントは…何でここに水野がいないんだと
思う?」
「は?」
ヤバイ…楽しくなってきた
「可愛かったな…水野…
顔真っ赤にしてさ…」
神埼くんはすべてを理解したようで
目を大きく見開いた
「てめぇ!!」
「おっと!」
神埼くんが胸ぐらを掴んできた
「キャーーー!」
「!!」
「!!」
俺は悲鳴を聞いてすぐに誰かわかった
多分神埼くんも
「水野!!」
俺の叫びより神埼くんの足の方が早かった
「優里!!」
俺も神埼くんの後ろを追いかけた