私の王子様は…
「け…恵斗くんは今、どこにいるの…?」
「病院…」
「え…」
「中3の夏交通事故にあったんだ…」
「!!命は!!」
「………大丈夫だ…」
「ほっ…」
「もうちょっとで退院できると
思う…」
「あの…さ…」
「?」
「その病院って…何て病院?」
「…」
嫌だ…優里をアイツに会わせたくない…
「お願い…教えて…」
「……………わかった…」
立ち上がるとまだふらふらした
ガンガンと頭が痛い
「っ…」
クラッとなって倒れてしまった
「神埼くん!!」
「…」
「ごめん…風邪だったの…忘れてた…」
「いや…平気…」
「名前だけ教えて貰ってもいい?」
「………峰岸病院…」
「ありがとう…
私お粥作ってくる…」
「いい…」
「え?」
「早くその病院行けよ…」