私の王子様は…


優里side

私は最悪だ…

彼氏が風邪で寝込んでるのに
それ以上に昔の友達のこと気にしてる…

それに今、神埼くんに言われた言葉
に戸惑ってる…

「早く…行けよ…」

「神埼くん…」

「俺は大丈夫だから…」

「神埼くん…」

「はぁ…優里…





別れよう…」



ドクン…

嫌な汗が頬をつたる

「え…」

「恵斗の所に行け」

「神埼くんっ!!」

「お前に拒否権ないから」

切なげな笑顔を浮かべる

「…ごめん…」

私は神埼くんの家を飛び出した

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

そう呟きながら…
病院まで走った…

空からは白い雪が降ってくる

今日はホワイトクリスマスだ







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