朝の旋律、CHOCOLATE ~Whole Lotta Love~


哲は、私用にサラダ巻きとプリンを買って来てくれた。

私は自分の部屋で、熱いお茶を淹れようと、ステンレスのケトルを火に掛ける。


玄米茶と蕎麦茶と焙じ茶、どれにしようかな。



私は、お茶が好きだ。

100円均一の店で買った、厚いガラス瓶に、色々な茶葉を入れて並べるのが好きだ。


買ったもの然り。
作ったもの然り。

自分で作るお茶は、なかなかに愛着も湧いて、大切に飲む。


ハーブティと呼んでもいいくらい、良い香りのものもあれば、ダシだよね、という物もある。


煮出して煮出して、もはや煎じ汁、といった様相になるものまで、色々だ。


私の前世はきっと、薬効に詳しい独身女で、魔女狩りで死んだ人に違いない。

何でも干して保存したがるのは、前世からの習いに違いない。


違いない違いないと言っているけるど、まぁ…半分くらいは、本気でそう思っている。



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