朝の旋律、CHOCOLATE ~Whole Lotta Love~
哲が、じゃあ見つからないうちに病院帰るかな、と立ち上がったのは。
あと数時間で朝、というような時間だった。
よくよく思えば、散々私が甘えて落ち着いた、頃。
チョコレートを、ずいぶん食べた。
遼との事が、ショックだったことを知っているのに、私に敢えて聞いた事は、ひとつだ。
あいつと、付き合うのか?
その…恋人として?
私は。
正直、そうなのかも知れないと思わなくはなかったのだけれども。
思い切り首を横に振ったんだ。
無くしちゃった、って言ったじゃない。
1回寝ちゃったら、あとは壊れていくだけだもん。
…だけど。
だけど、もし。
子供が出来ていたら。
そこから先は、 言えなかった。