朝の旋律、CHOCOLATE ~Whole Lotta Love~


「当たり前です。僕は男として父として、高崎が許せません」


“子供”を何だと思ってるんですか。
それを育む女性を、何だと思ってるんですか。

蜜サンの彼に殴られてなければ、僕がやってました。



団長は、私の肩を抱く腕に、力を込める。



「高崎は、ちゃんと過ちを認めなければネ、音楽を演る事は出来ませんから」


蜜サンも、と。

団長は、肩を抱いたまま私の方を向いたものだから。

私も、団長と話すときは目を見ないと怒られるから。



「………団長…近い」

「お気になさらず」

「ええっ」



お気に……なさるって!

きっと私も、叱られるのにこの距離は怖いよ!




「次からは、ちゃんと彼氏がいる、と公言なさい」



奔放で、子猫ちゃんな蜜サンを、愛してますョ。




「…………………」

「……あ、彼が、です。僕じゃなく」




…わかっ…てるよっ!

わかってるけど!
子猫ちゃんって…………!!!





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